こどもの名前を考えるとき、「この名前はキラキラネームではないか」ということを意識します。
あえてキラキラネームをつける方もいますが、どちらかというと私は反対派なので、名前の候補を考えたときに、その名前がキラキラネームっぽくないかどうか考えます。
賛否あるかと思いますが、今日はそんなキラキラネームについての私の考えや、読めない名前で苦労した経験談をまとめてみました。
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キラキラネームとは?
もう世間に浸透しているので知らない方はいないと思います。
常識から外れた名前や、全く読めない当て字をつけた名前のことを、世間一般的にはキラキラネームと言います。
例えば、代表的なものだと
- 皇帝(しいざあ)
- 黄熊(ぷう)
- 天使(えんじぇる)
などですね。ちょっとやりすぎかなって思います。
下記は2017年上半期の子供の名前ランキング。
(引用:赤ちゃん本舗)
ちょっと読みにくい名前はあるものの、キラキラネームと言えるような名前は入っていないです。
一時期のキラキラネームブームに比べれば、だいぶ落ち着きましたね。
理解してる?キラキラネームのデメリット
キラキラネームには「人とかぶらない」、「目立つ」などの最大のメリットもあるのですが、やはりデメリットの方が大きいのではないかと思います。
デメリットとしては、たとえば下記のようなもの。
- いじめの対象になる可能性がある
- 受験・就職で不利になるかもしれない
- 名前を読み間違えられる
- 大人になったときに恥ずかしい
必ずしもそうなるとは言い切れませんが、リスクはありますよね。
いじめの対象になる可能性がある
他にもキラキラネームの子がいれば、まわりの子もなんとも思わないでしょう。
でも、もしもキラキラネームの子がまわりにいなかった場合、自分の名前だけが注目されてしまいますよね。
子供は無邪気で、ときに残酷です。
だれかが言った「その名前、変!」という一言から、いじめに発展することも考えられます。
キラキラネームに良い印象を抱いていない保護者の方もいるでしょう。
そういった保護者の方が、自分の子供をキラキラネームの子供から遠ざけようとする事もあるかもしれません。
いじめという観点から考えると、キラキラネームはリスクしかないと思います。
受験・就職で不利になるかもしれない
名前で合否を決めるわけではありません。
しかし、面接官や試験官もひとりの人間です。
キラキラネームというだけで、その保護者に対してマイナスな印象を抱くかもしれません。
特に就職の場合、職種によっては社内だけでなく社外の人間と仕事をする機会もあり、その人の名前が他の人に与える印象も重視されます。
先入観の問題なのですが受験や就職では、そういった不利になりそうな要素はない方が良いです。
名前を読み間違えられる
「読み間違えくらい、別にたいしたことないじゃん」と思いますよね?
でもこれが、病院に行くたびに毎回だったらどうですか?
しかも、それが一生続くのです。正直うんざりすると思います。
経験者でなければわからないですが、名前を間違えられることって少なからずストレスです。
いちいち間違いを指摘するのも面倒だし、間違えられるたびに「またか…」とうんざりします。
大人になったときに恥ずかしい
自分の子供にキラキラネームをつけるのであれば、子供の将来まで考える必要があります。
たとえば、先ほどキラキラネームの例として挙げた『天使(えんじぇる)』ちゃん。
赤ちゃんの頃なら、この名前は本当に可愛いと思います。
小学生くらいまでなら、子供自身も何も思わないでしょう。
まわりの友達にも「その名前、かわいいね」なんて言われるかもしれません。
でも、高校生・成人になったらどうでしょうか。少し恥ずかしいと思います。
さらに、おばさん・おばあちゃんと呼ばれる年齢になったら?
『天使(えんじぇる)』という名前のおばさん・おばあちゃんに違和感を感じませんか?
どう思うかは人それぞれですが、キラキラネームで生きていくのは名付けた親ではなく、子供自身だということをよく考えてみてください。
キラキラネームをつけてしまう理由は?
大きな理由としては下記のようなものが多いのではないでしょうか。
- 人とかぶらない名前をつけたい
- 漫画やアニメ・ゲームの影響
- 芸能人の子供の影響
- 「名前のつけ方」の本や雑誌の影響
- マタニティ・ハイ
こうしてみると直感で決めたり、自分の好きなキャラクターだからという理由だったり、あまりよく考えていない場合が多いですね。
一方で、他の子とかぶらない名前をつけたいという親の愛情を感じる理由もあります。
読めない名前を名付けられた「私」の経験談
私自身の名前は、世間一般にキラキラネームと言われるようなものではありません。
ひらがなで書くと結構ありきたりな名前ですが、漢字が少し変わっていて読み間違えやすい名前です。
なぜこんな漢字にしたのか両親に聞いたことがあります。
「出生届け提出ギリギリまで時間をかけて、やっと考えた名前」とのこと。
名前の漢字にこめられた意味もちゃんとあり、その由来も聞きました。
読みづらい名前ではあるものの、ちゃんとした意味があると知っているので自分の名前は嫌いではありません。
読めない名前のせいで苦労したこと
あらゆるところで名前を間違えられます。
特に多いのが病院。
だいたい70~80%の割合で読み間違えられます。
大げさに言っているわけではなく、本当の話です。
大人になった今では「またか…」と思うような日常茶飯事の出来事ですが、子供の頃はそうは思えませんでした。
小学校の頃には、その時やっていたスポーツの表彰式で、名前を間違えて表彰された事がありました。
本当は入賞して嬉しいはずなのに、そんなことをされたら屈辱以外のなにものでもないです。
大勢の前でそんなことをされ、恥ずかしくてたまらなかったです。
悔しくて泣きそうになったことを覚えています。
進学した学校で初めて会う人には「名前なんて読むの?」って聞かれていたし、アルバイトをすると名札や給料明細などの名前間違いも多かったです。
そんなことが小さい頃からずっと続くものだから、両親も「読みやすい名前にすれば良かった」と言っていたほど。
実際私もそう思います。人とかぶらない名前なのはすごく良いことです。
ただ、間違われるたびに嫌な気分になるのも事実。
だから子供に名前をつける前には、その子の将来のことまでよーく考えてからつけてほしいです。
最近はシワシワネームも人気上昇中
キラキラネームの次は、シワシワネームの人気がじわじわと高まってきています。
シワシワネームとは、男なら「~男」、女なら「~子」などの古風な名前のことです。
芸能人でもシワシワネームの方はたくさんいますが、日本らしさがあるのに古くささを感じません。
読みやすいということで、名付ける方も多いのだとか。
おわりに
自分の今までの経験から、読みづらい名前はもちろん嫌なのですが、その反面、人とかぶらない名前もいいなと思います。
その辺の線引きが難しいですよね。
なんにせよ名付ける際は、勢いや思いつきだけで決めず、子供が困らないようにじっくり将来の事まで考えて決めたいところです。
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